廃墟ガールの廃ログ

廃墟散歩の備忘録

その373: 【画像大量】旧相川拘置支所【1年越し佐渡4/4】

 

 

*基本データ

 

場所:新潟県佐渡市相川新五郎町24

行った日:2021

廃墟になった日:1972年

詳しく:きゅうあいかわこうちしょ。事務所棟、炊事・倉庫棟、独房棟の3棟で構成されている。最大収容人数は18名。1954年に新潟刑務所相川拘置支所として開設、1972年に拘置所自体が佐和田地区に移転したため閉鎖。国の登録有形文化財

 

 

*評価

 

怖さ:★★★☆☆

廃れさ:★★★★☆

見つけやすさ:★★★☆☆

 


*あれこれ

 

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弾丸佐渡も最後となりました。1年前絶対行きたい場所としてその370:【画像大量】北沢浮遊選鉱所【1年越し佐渡1/4】 - 廃墟ガールの廃ログ

を挙げていて、予想通り激楽しく、しかし1年前はノーマークだったその371:大間港周辺【1年越し佐渡2/4】 - 廃墟ガールの廃ログに行ったらもっと楽しく、簡単に1位の座を塗り替えられ、佐渡といえばでその372:【廃墟探偵集続報あり】佐渡金山【1年越し佐渡3/4】 - 廃墟ガールの廃ログも歩いてきましたが、現場に到着するまでハイパーノーマークだった今回の場所が楽しいを超して楽しく、佐渡で1番好きです。ぶっちぎられました。佐渡金山は置いておくとしても、行く場所行く場所でさくさくとその直近を追い抜いていくというのは、佐渡の魅力に驚きっぱなしですし、この順序でプランニングしてくれたひとにも感謝です。あざした。

で、ここはちゃめちゃに楽しすぎて写真大量です。おまけなし、キャプション的に小声で呟くこととしますので、いまもしここにアクセスしてくださっている方がいましたら、お写真たちを見ていただけたらと思います。佐渡、泊まれるようになったらまた行きたいです。

(cf.小声→その278:エビス水産【カオスカミス8/9】 - 廃墟ガールの廃ログその310:【画像大量】信越本線新線横川~軽井沢間【廃線ウォーク】 - 廃墟ガールの廃ログその320:夜明温泉【レツゴーキューシュー7/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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入口。もう門がかわいいし、外周は暑すぎてカメラ構えるの忘れたけど蔦に囲まれていてレトロ。刑務所(ではないのか正確にはいやいいのかな)ということはここだけでは忘れる。


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「今回取材に応じてくれたのは山田優子さん(仮名)。兄弟がここに収容されており、毎月面会に来ているという。」(突然のコント始まる)(夕方くらいのニュース番組の途中のドキュメントぽいやつ)


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「慣れた手つきで門をくぐる山田さん。顔には複雑な表情。――『やっぱり会えるのは嬉しいですけど、なんでこうなってるか考えちゃいますよね、毎回』」(コント辞めない)


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網走に行かない限り「刑務所」ってカテゴリは2度と使わないと思っていた。(cf.刑務所→その280:【プチ冒険×廃ログ】ヴコヴァルの給水塔&ゴリオトック刑務所&ジェリャバ空軍基地【妄想散歩】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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入所! えっ中入れるんすか?! 


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面会室、えっ


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「面会時間はわずか10分。山田さんはその間に近況報告をする。高齢でここまで足を運ぶことができない両親のこと、近所のこと、地元のこと。入所している兄は模範生だと言う。刑期を終えるまで、毎月の会合は続く予定だ。」

これやるしかないじゃん!! となってコントが生まれたわけでした。面会時間の長さとかお兄さん設定は今適当に考えたのでぜんぜん違う。なにもかも違う。ちなみに撮影はセフルタイマー。神画角。


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コント終わって探検探検


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画像のサイズが違う写真たちは撮っていただいたやつです。


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さっきの縦写真の場所。看守? 収容される側じゃない方用の部屋だったと思う。金庫あるし。


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壁にはっついてるかわいいものたちシリーズ。たまらん。


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格納庫、消化器具。避難訓練したらいの一番にここに走る役割のひともいたんでしょうね。


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奥へまいります。窓枠やこの扉の格子、シンプルだけどレトロでかわゆい。


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炊事棟。食事づくりは当番制だったそう。


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風呂! 入るしかない。完全にその213:【画像大量】廃電車&住居跡&店舗跡&廃旅館&廃銭湯etc【江戸東京たてもの園】 - 廃墟ガールの廃ログの再来。浴槽は虫の死骸だらけでめちゃ汚かったので良い子は真似しては駄目。


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えっちょっまっ


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若干フライングしてしまった。医務室でも見て落ち着こう。リアルにあの眺めは見つけて叫んでしまった。


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跳ねては駄目。


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はい深呼吸して。あれっ反対側からの写真を先に貼ってしまった。まあいいや。それくらいここがピーク。やばい。またやばいしか出てこなくてずっと叫んでいた。


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最高そして最高。佐渡内の囚人は18人以上にならないような仕組みだったのかな。


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暑いけどテンション上がってすごいすごいとぎゃーすか言っているところ。


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開けたり閉じたりが止まらない。


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各室みてまわり、入れるところには入り、ドアを開け閉めする。た、たのしい……


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反省の色が見えない独房ピースの囚人たち。


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ある独房(5号室かな?)だけは女性が収容されるときに使える用に着替えるときのついたてみたいのがあった。その部屋に備品リストもあった。


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最後にもう一度。


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さ、明かりのない室内を出ましたよ。


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出所記念。姿勢が悪い。あと前からの写真撮りなれなさすぎ。あっついなか汗だくで30分以上はここで写真撮ってました。改めて写真を眺めてため息。最高でしかなかった。佐渡の1番のみどころは1000%ここ!!!!

 

その372:【廃墟探偵集続報あり】佐渡金山【1年越し佐渡3/4】

 

 

*基本データ

 

場所:新潟県佐渡市下相川1305

行った日:2021

廃墟になった日:1989年閉山

詳しく:1601年に開山した日本最大の金山。小判の製造から始まり三菱傘下となって400年に渡り金の採掘を行った。資源枯渇により閉山。

 

 

*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★☆☆☆

見つけやすさ:入山料900円

 


*あれこれ

 

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佐渡といえば、です。(cf.バックナンバー→その370:【画像大量】北沢浮遊選鉱所【1年越し佐渡1/4】 - 廃墟ガールの廃ログその371:大間港周辺【1年越し佐渡2/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)

(cf.鉱山→その10:足尾銅山付近 - 廃墟ガールの廃ログ、石山→その95:大谷石山跡地【大谷資料館】 - 廃墟ガールの廃ログその186:【画像大量】アドベンチャーランド跡地【ジャパンスネークセンター】 - 廃墟ガールの廃ログ)

 


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追加料金を払えば金山の坑道内をプロジェクションマッピングしながら見られるコースがありました。それに使うであろう飾りです。


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です。金山内は10°C以下その190:鬼笑亭/秋芳洞【詰込山口1/7】 - 廃墟ガールの廃ログを思い出しました。この前に35°Cくらいの熱気の中にいてあっせだくになったのちここに入ったので、風邪を引かなかったのが奇跡だと思います。


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また懲りずに後ろ姿です。寒そうです。


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バルブや採掘機がありました。


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廃墟ガールは冬生まれで生粋の冬人(ふゆびととは)なので、暑いのより寒いののほうが好きです。ただ汗だくのあとにしかも上着を忘れて入るところではありません。つい数十分前は「いやくそあっちーな」とbotのように呟いていましたがここでは「は? さ、さみい」でした。口が悪いです。


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採掘のしすぎで割れたところも見ました。いまと比べたらだいぶ手作業に近いやり方で、削って削って削って削ってしてこうなる、というのは川の流れで石を丸くするくらいに気の遠くなるようなことです。


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七国山病院に電話しないといけません。


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ちょっとした博物館のような部屋に当時の道具たちが展示されていました。鉱山の中を照らすライト置き場と充電スペースが1番好きでした。 番号で管理されていて、その日の朝にはずし、その日の夜にまた戻す、その繰り返しなのでしょうね。

 

 

*おまけのおしらせ

 

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cf.前回はこちら

番外編:【ご報告】お知らせがあります【廃墟探偵集】 - 廃墟ガールの廃ログ

cf.絶望先生的構図→番外編:部屋にある漫画の廃墟を探してみるメモ - 廃墟ガールの廃ログ

cf.載らない→

日曜日の憂鬱その44:大衆割烹鉄平跡地【板橋区】 - 廃墟ガールの廃ログ

からあげチューニング→その75:そば武蔵野&あい菜家本店跡地【観察日記】 - 廃墟ガールの廃ログ

おともらち→その126:ひばりヶ丘ドライブイン【with富士山】 - 廃墟ガールの廃ログ

所沢プランクトン→その281:COFFEE SHOP Demian【お知らせがあります】 - 廃墟ガールの廃ログ

人間観察→その292:【渋谷区代々木】 - 廃墟ガールの廃ログ

月曜から漫画もどきをかきあげるのは無理がありました。とりあえずお知らせを貼っておきます。

その371:大間港周辺【1年越し佐渡2/4】

 

 

*基本データ

 

場所:新潟県佐渡市相川柴町16

行った日:2021

廃墟になった日:北沢浮遊選鉱所と同じなら1950年頃か

詳しく:1892年完成の港。鉱石の運搬や資材搬入に使われていた。私有地だが時間帯によって一般解放されている。

 

 

*評価

 

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★★☆

見つけやすさ:★★★☆☆

 


*あれこれ

 

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からんと晴れる激暑佐渡が続いております。その370:【画像大量】北沢浮遊選鉱所【1年越し佐渡1/4】 - 廃墟ガールの廃ログからそう遠くない場所にやってまいりました。今度は港、海沿いです。


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港へ出る前に横に逸れ、こちらを観察します。コンクリむき出しの建物です。扉や窓は消えていました。にしても暑いです。背の高い建物がない=日陰がないので、じりじり日差しを存分に肌に刺さらせています。


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コンクリむき出し、と書きましたがそうではなくて、緑のモールがぐるぐるに飾られています。クリスマスのツリーの要領でしょうか。アクセントにオレンジ黄色も覗いています。(cf.飾りつけ→その272:住居跡【カオスカミス2/9】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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入口っぽいくり抜かれた四角から中に入ってみました。天井はなく、青が見えます。(cf.壁→その51:フランス山 - 廃墟ガールの廃ログ)


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見事です。風がなくて余計暑いのでそろそろ出ましょう。


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ウォーミングアップOKです、本命へGOします。


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トラス橋、だそうです。はちゃめちゃにかっこいいです。ほれぼれする巨体機構です。 池島のジブローダーやトリンマーを思い出します。(cf.その8:【再訪】池島【画像大量3/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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このどうやって使うか分からない遺構、たまりません。錆と汚れの直線たち、使い込まれた証です。そこを晴れた空が影を落としてデコレーションしています。ばらばらと散る緑のトッピングもあります。脇には伸び続けるレールが見えます。完璧な構図でなくてなんなのでしょう。


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倉庫がありました。ボートをここから出すようです。緩やかに斜めに下り、水辺に入ります。


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倉庫の横にはお手洗い(203)がありました。ここは1階です。その369:【暗渠ハンター】鮨&ヘアーサロン【初台川】 - 廃墟ガールの廃ログに続き、階数には悩まされっぱなしです。


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撮ってもらいましたもとい撮られていました。青いです。真っ青です。違う国のようです。きっと仁淀川のブルーもこんな感じなのでしょう。(cf.仁淀グレー→その127:なにかの枠組み【スカイレストニュー室戸を目指して】 - 廃墟ガールの廃ログ)


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クレーン台座の中も覗きました。なんにせよよく晴れていますし、海にもその晴れが反射していますので、コンクリや緑から顔を見せる青がかなり強いです。その370の北沢浮遊選鉱所はもちろん最高で、ここがピークで、これ以上はないだろうと思っていましたが、ここを見たらそうでもないな、むしろこっちのほうが好きかもしれない、と思うようになりました。

 

 

*おまけ

 

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おねんねする日本酒と、


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佐渡島にどうしても行きたくてフェリーの窓ガラスにへばりつく虫(という設定で泣くほど笑っていました。しかし目を離した隙にいなくなっていました。志半ばでお別れです。)でこの記事はおしまいです。続きます。