その628:【プチ冒険×廃ログ】廃ランドリー【散歩ビンゴマニアック編前編】

*基本データ

場所:埼玉県本庄市銀座3丁目

行った日:2024/03/16

廃墟になった日:不明

詳しく:看板建築の写真店跡地すぐお隣の廃ランドリー。なお写真店は解体されている。

*評価

怖さ:★★☆☆☆

廃れさ:★★★☆☆

見つけやすさ:★★★★☆

*あれこれ

サムネイル画像がわたしのおえかきのときはお馴染み地図子さん(id:chizuchizuko)とのプチ冒険×廃ログシリーズです！ 地図子さんいつもありがとうございます♡　地図子さんの記事はこちら↓

chizuchizuko.hatenablog.com

毎度低クオリティながらに散歩の振り返りとしておえかきをしているのですが、今回は写真もりもりの出来栄えとなりました。

待ち合わせ場所へたどり着くまでに、まず端っこの車両に乗っていたら籠原で置いていかれます。それぞれ別の車両に乗っていたのですが2人してばっちり切り離し対象車両にいたので降りて合流し、切り離し見学をいたしました。貴重な経験です。

クラシカルなデザインのレンガ造り駅舎です。東京駅に似ています。

そう、ここはふっかちゃんのメッカ深谷駅でございます。くるりんというコミュニティバスに乗りました。高崎にはぐるりんというコミュニティバスがあるそうです。

今回はけっこうしっかりめに工程を考え、深谷→一瞬群馬を経由→本庄駅の関東平野15キロコースでした。その終点本庄駅近くで廃墟――印刷会社の看板建築廃墟です――を観察予定だったのですが、更地になっていました。からの、まさかの左隣が営業していないコインランドリーだったのです。リカバリーが最短距離すぎます。

コインランドリーといえば真っ先に思い浮かぶのはその176:ワールプールランドレット【▽】 - 廃墟ガールの廃ログですが、同じように味のある店舗でした。

昼下がりの日差しでコインランドリーの文字が廃れた壁に落ちているのが乙すぎます。原色水色のレトロな洗濯機、ちいさな手洗い場、待機場所の長椅子が配置され、良き並びです。

ソフターと洗剤の自販機、上に乱雑に積まれたふにゃふにゃ雑誌、ファンシーポップな人魚のキャラクタでお送りされる注意書き。こちらの画角も負けていません。ラブです。

県内初の画期的機械導入ランドリーはここ本庄にあったようです。

側面。ンドリー

ラは電柱で死角になっていてちゃんといらっしゃいました。

この写真が1番｢廃｣を感じられるかと思います。建物の直線、経年劣化の歪み、斜めの網戸、垂れ下がる枯れた植物、走るパイプでいろんな線が摂取できます。

袋がちぎれなければセーフのスーパーの詰め放題を思い出す文言。

裏からの眺めです。自宅兼ランドリーだったのか、裏手は背が高いです。

*散歩ビンゴマニアック編

ブログバトンを作ったり(その289:店舗跡【バトンまわします】 - 廃墟ガールの廃ログ)、色塗り企画をしたり(その333:【色塗り感謝】parlor MIYAKO【ふらり古河2/3】 - 廃墟ガールの廃ログ)、完全受注生産制で廃墟の同人誌を作ったり(その401~431:廃墟探偵集【四百記事突破】 - 廃墟ガールの廃ログ)と、たまにいろいろやるブログですが、少し前にブログではなくTwitter(X記載のほうが良いのでしょうか)で散歩ビンゴを作りました。

【お知らせ】
突然ですが散歩ビンゴを作りました！ 1度のお散歩で揃わなくてもOK(1度歩いただけで全部揃うならそこは天国😍)、収集備忘録としてもOK、みなさまゆるりとビンゴを作ってみてくださいませ🐖
ちょっとばかし(？)偏りがあるのでタグは #散歩ビンゴマニアック編 にしてみます😇
(代表理事) pic.twitter.com/J2h7PH6GaX

— 一般社団法人狂気ぶた保護協会 (@kyokibuta) 2023年9月20日

(廃墟は出てきませんがよろしければフォローくださいませ。&ビンゴしてみてくださいませ)

ビンゴを作るにあたり散歩ビンゴのいろはを調べた際、1回のお散歩内でビンゴを目指すルールもお見かけしたので、このたびのお散歩でどのくらい集まるかやってみました。結果は17/25の2ビンゴ！ 進捗率68%の好調な収集となりました。幸いこの散歩では廃墟ももうひとつ発見できましたから、前半後半に分けて集められたものをメモしてゆきます。

後半へ続きます。

その627:【画像大量】パールビル

*基本データ

場所:三重県鳥羽市鳥羽1丁目

行った日:2024/02/24

廃墟になった日:2008年

詳しく:1970年に開業した商業施設。2階建てで鳥羽駅直結、飲食店やお土産屋などが入っていた。

*評価

怖さ:★★★☆☆

廃れさ:★★☆☆☆

見つけやすさ:★★★★☆

*あれこれ

のちのちおまけに出てくるフェリーに乗った際に見えた遠目からの景色で今回の記事はスタートします。

遅くなりましたがつまり三重県です。できたての赤福はおいしゅうございました。おかげ横丁の赤福裏手にある井戸ポンプもしっかり井戸子さん(id:chizuchizuko)(地図子さん)に報告済み。

フェリーを降りた駐車場からも見えます。

角地に建つ大きな建物です。円柱部分が特徴的。｢名店街｣の名もセンスがずば抜けています。

おみやﾚ゛

お事

建物の状態はかなり良好です。ただ伸びきった雑草や落ちてしまった文字パネルなどから時間の流れを感じます。

メニュー表ばりの張り紙でどんなものが食べられるのか一目瞭然です。

鳥ちゃんが飛んでいます。つぼ焼に興味があるのでしょうか。

お隣のこちらはお茶するところでしょうか、洋食屋さんでしょうか。なんにせよ席に吊り下がるライトがかわいすぎてどストライクです。

褪せた薄緑にすこしだけ斜めに揃えられたフォントのパールビル。かなり教育のなされたパイプたちの整列と対照的です。

まあるい部分が近づいてきました。別アングルの写真だとわかりますが、よく見ると給水タンクが隠されています。(cf.屋上給水タンク→その323:アムール - 廃墟ガールの廃ログ)

下半分から入りなさいの矢印ではありません。

名店街ってだけあって広い建物です。奥行きがあります。中にいても実感できるのでしょうね。

真珠が有名ですので、きっとアクセサリィがたくさん売られていたのだろうと予想できます。

案件――差し色として格好の被写体となるように意図的に移動・配置されたであろう残留物のことを勝手にそう呼んでいます――ではなさそうな消化器があります。しかし都合の良いことに双子ちゃんなのでやっぱり案件かもしれません。

パールビルに隣接する別建物からの眺めです。こうやって接続して雨に濡れることなく入店できたのでしょうね。

ここからは隣接の現役ビルにもかわゆいポイントがいくつもあったので厳選した写真を置いておきます。

お手洗の周りが青赤の、しかも横型の表示を縦に2分割したネオンがふちどっています。

最後をカタカナ表記にするところがまた時代を感じるしかわいいネ!!

*おまけ①

おまけが本番みたいなちゃんとした旅行だったので長めですがメモしておきます。

とはいえ一発目からカエルの楽団です。廃墟がメインでなかったとしても、ガイドブックに載っているような観光地がメインだとは限りません。この楽団、指揮者が4人(人ではありませんが)、シンバルが5~6人、アコーディオンが4~5人、三味線？ マンドリン？ が5~6人とかなり編成に偏りがありました。指揮者はスリーマンセルで右中央左とそれぞれ向いて指揮をしていると思いきや、すこし離れたところにもう1人いました。全員マエストロ顔をして棒を降っています。離れたところのソロの子は自主練中でしょうか。もし未踏でしたらぜひGO(id:GK_GK21)さんに行ってみてほしい場所でございました。勝手にコール申し訳ありません。

自主練中(？)の指揮者の奥に怪しい動きが。

ちび自由の女神、でかミロのヴィーナス、でかサモトラケのニケのお出ましです。

ルーヴル美術館にある彫刻作品のレプリカが堪能できる場所でした。その129:CarPoint･Selectionあるいは白雪姫と七人の小人 - 廃墟ガールの廃ログで楽しんだ大塚美術館と同じような場所です。中も写真撮影可でたくさん撮ったのですがそれだけで記事が書けるレベルなので一旦ここまでとします。

*おまけ②

豪華絢爛なフェリーに乗りました。こちらは便の関係で乗れなかった龍宮城号です。横に舞い踊っているたいやひらめがついています。

乗ったのはこちらのフラワーマーメイド号。

期待できます。

入ってすぐに、船の名前に恥じない金色のマーメイドがお出迎えしてくださいました。

しかも彼女の頭上はステンドグラスのようになっていて、太陽や雲や波や魚をイメージした柄が広がっています。跪いて仰いで写真を撮ってしまいました。

マーメイドに引けをとらない歌姫もいらっしゃいます。奥にはグランドピアノ。生演奏していたときもあったのでしょうか？

そして見どころは彼女たちだけではございません。1階・2階に売店もありまして、現在は2階のみの営業のようですがお酒や食べ物飲み物、かもめの餌などを買うことができます。(cf.豪華なフェリー→その6:屋久島のバルブ群生 - 廃墟ガールの廃ログ)

階を行き来する飲食物や食器用のエレベーターがありました。小学校の給食室で見たことがあります。

地図です。最上階のシルエットにも気になる影がありますね。

ボーイさんもいます。

2階はマーメイドとモンローのかわりにラッセンのようなオーシャンブルーがありました。

ついに甲板に出ました。ら、こちらにもマーメイドが！ 2階の甲板からかもめに餌やりをしている部分がこの人魚の下奥にちょうどあるので、背景に飛び交うかもめと、なぜか虎視眈々とかもめに混じって餌を狙うカラスが映り込みまくりでした。

大きなかもめくんは船の行く末を見守ってくれています。

ほんとうはいるかのいる島やミキモトの真珠島などに行くための船なのですが、我らは1度も降りずに鳥羽港から鳥羽港を一周しただフラワーマーメイド号を堪能しつくしたのみでした。最高でした。

途中別の廃墟も見えましたが通り過ぎただけなので写真はこの1枚。

*おまけ③

四日市といえば？ 工場夜景です。工程的にこの日に工場夜景見に行けたら1番良いね、だけで決めたスケジュールでしたが、なんと行った日が｢工場夜景の日｣でした。

こういう資料館にある映像系のクイズは大好物です。(cf.周りに人がいないときに大人はやりましょう→その545:白鳥【バースデー千葉5/8】 - 廃墟ガールの廃ログその509: 桃花台新交通桃花台線【交通安全愛知1/4】 - 廃墟ガールの廃ログ)

タワーの上のガラス越しですが絶景でした。

無料で覗ける望遠鏡から覗いたレンズの写真。盛りだくさんで大満足の三重でした。

その626:里乃匠

*基本データ

場所:栃木県佐野市出流原町(いずはらちょう)1078近く

行った日:2024/03/10

廃墟になった日:2015年時点ですでに廃墟か

詳しく:弁天池近くの店舗跡地。タイルが敷き詰められている。数年前まで平屋の建物もあった模様。現在も駐車場として使われている。

*評価

怖さ:★☆☆☆☆

廃れさ:★★☆☆☆

見つけやすさ:★★★★☆

*あれこれ

ひっさびさに普通のテンプレに戻ってまいりました。大阪編(その625:【画像大量】花博記念公園鶴見緑地/国際庭園【バースデーオーサカ7/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)では詳細をchatGPTちゃんに任せていたもので、自力では随分と書いていない気がしています。星評価をつけたのもご無沙汰です。

カクテルの街でおなじみ、

ぶたちゃんが豊富でおなじみ、栃木県です。

ぶたちゃん巡りが主目的でしたけれど、寄り道で移動販売のパンヂュウも買いました。大行列で17時営業終了のはずが16時前には締め切られていました。ひとつ40円のあんこ入りの甘いお菓子です。

で、さらに寄り道したらなんと廃墟も手に入れてしまいました。手前はばりばりに駐車場です。

一見すると未成物件にも思える摩訶不思議な構造です。調べましたらタイル屋さんだったとも出てきます。水周りなどの設計や施行をしていたということでしょうか。丸い模様はタイルとみせかけて瓶の底でした。

登れるので行ってみると、まずは手前に謎のレリーフがあります。それと周辺は枯れた植物が多く、種子を冬のほわほわした素材の衣服に大量につけられるトラップが潜んでいますので注意が必要です。タイツに刺さると痛いです。

さらに上には小屋のような建物があるようです。

もう一段階上へは行きませんでした。小屋の中を覗いた写真は高みをめざした同行者さんが撮ってくれたので載せておきます。

なにやら発電か変電をしていそうな佇まいでした。その450:針尾送信所【バースデー長崎3/7】 - 廃墟ガールの廃ログやその582:避暑失敗北海道⑧⑨⑩ - 廃墟ガールの廃ログや、追記してませんが先日中まで見学できる日に行ったその211:旧日立航空機株式会社立川工場変電所 - 廃墟ガールの廃ログで見たことのありそうなアイテムが並んでいます。

上から眺めるとよりミステリ感が増します。その2:住居跡【千葉県松戸市】 - 廃墟ガールの廃ログのような未成物件にも、その471:【4年越し】スカイレストニュー室戸【爆走四国アゲイン7/7】 - 廃墟ガールの廃ログのような高低差団地にも、その466:大衆館【爆走四国アゲイン2/7】 - 廃墟ガールの廃ログのようなセルフビルドにも見えます。

ここで唐突なタイルコレクションのコーナーです。タイル屋さんと予想されているだけあってタイルの種類が超豊富でした。(cf.型板ガラスセレクション→その548:国府関団地【バースデー千葉8/8】 - 廃墟ガールの廃ログ)(cf.各国のタイル→その625:【画像大量】花博記念公園鶴見緑地/国際庭園【バースデーオーサカ7/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)

相当褪せてしまっていますが、リンゴとぶどうが互い違いに横1列、ほか花の束が何パターンもあります。かわいい！ りんごも双子っち(死語)になっていて技ありです。

タイルの左端や下半分などのみに模様を乗せるのも技ありです。それとタイル2枚でひと房の花になるのもレベル高しです。上奥にはフラワーアーチも！

水道があるからってお構いなしに飾りたてます。

下で束ねられているかのようなピンクのお花。放射線状に咲いています。

紅葉や木々だけのタイルもあり四季を表現できそうです。ちなみに下段の色タイルに挟まれた色素薄い葉っぱのタイルがわたしは1番お気に入り。

円形の模様なのか青いヒマワリなのか青い菊なのか、わかりませんしなんだってかわいいのでさほど気にしません。左下のコスモス？ ポピー？ マリーゴールド？ みたいなのも素敵です。花の名前がまったくわかりません。

メルヘンな幾何学模様と繊細なタッチのお花とがフィーバーしています。ラブです。

こんな包装紙やポーチがあったら欲しいです。タイルコレクション𝑭𝒊𝒏.

SKYであいうえお作文した標語がタイルに混じって主張しているのを眺めておしまいです。あとて調べたところKは｢けんこう｣らしいですがもう面影すらありません。

*おまけ

おまけでは素敵な自販機をメモします。同行者さまに連れていっていただきました。

そもそも廃業されている床屋さんの横です。ロケーションも抜群、通常営業の自販機と同じテンションで建っていらっしゃいますが、これは素通り不可能でしょう。

VIVOくんだそうです。線対称図形の中でわざわざリボンが波打っていてかわいいです。

商品サンプルもおやすみになっていました。

ディティールまでチェック必須です。(cf.かわゆい自販機たち→その394:化女沼レジャーランド【画像大量1/3】 - 廃墟ガールの廃ログ、その395:風神【廃墟探偵集受付〆切迫る】 - 廃墟ガールの廃ログ、その446:【画像大量】鬼怒川温泉とその周辺【3/3】【からの暗渠ハンター】 - 廃墟ガールの廃ログ、その457:【暗渠ハンター】住居跡【藍染川】 - 廃墟ガールの廃ログ、その469:屋島ケーブル【爆走四国アゲイン5/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)

初めにレンチンで認識してしまったためなかなか脳内で直りませんでした。レシチン。

じっくり堪能させていただきました。最近だと有名なレトロ自販機ずらりの場所(その619:相愛荘【バースデーオーサカ1/7】 - 廃墟ガールの廃ログ)へ行きましたし、上述リンクの通り古い自販機も廃墟と親和性が高くそこそこ遭遇していることがわかります。

ぶたちゃん巡りに廃墟とレトロ自販機観察に案内してくださった同行者さま、ありがとうございました！

次の記事はどこでしょう……